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女性の健康(女性のからだとホルモン)

性感染症

主に性交や類似行為(オーラルセックスなど)が原因で、細菌、ウイルスなどに感染する病気です。Sexually Transmitted Disease、あるいは Sexually Transmitted Infectionの頭文字をとってSTD、またはSTIとも呼ばれます。
先進国の間では減る傾向にあります。
 

性器クラミジア感染症

近年最も増えている性感染症です。病原体、クラミジア・トラコマチスの感染により起こります。
感染したまま妊娠すると、流産を起こしたり、産道感染で新生児結膜炎や肺炎を起こしたりする危険性もあります。また卵管炎や骨盤内感染症によって、不妊症や子宮外妊娠になることもあります。

● 症状

初期症状は軽い腹痛や排尿痛、少しおりものがふえたかなという程度の軽い症状だけです。感染
後、2~6 週間で症状があらわれますが、自覚症状が軽くて気がつかないことも少なくありません。
感染が進むと、子宮頸管炎を起こし、子宮内膜、卵管へ感染して、子宮内膜炎、卵管炎を起こします。

● 治療

治療は、パートナーと必ず一緒に行います。通常、抗生物質を服用すると治ります。

 

HIV感染症

HIV感染症はHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染して起こる病気です。
HIV感染症をエイズ、HIVをエイズウイルスといいます。

● 症状

感染すると、ウイルスによって免疫機能が破壊され、からだの抵抗力が低下します。すぐに発病するわけではなく、感染後、症状があらわれない状態が6ヵ月~15年ほど続きます。発病後は肺炎やカポジ肉腫(皮膚がんの一種)、口腔・気管・食道のカンジダ症などさまざまな症状があらわれます。

● 治療

発病を遅らせる薬を何種類ものむ多剤併用療法が基本です。ある程度の延命効果はありますが、完全にウイルスを排除することはできません。

 

性器ヘルペス

ウイルス(単純ヘルペスウイルス・HSV)感染によって、おもに外陰部に米粒大の水泡(水ぶくれ)ができる病気です。主な原因は性交もしくはオーラルセックスですが、手や指の接触によっても感染します。治療により症状が消えた後もウイルスは体内に残るため、からだの抵抗力が弱った時などに再発を繰り返すという特徴があります。

● 症状

初めて感染した時は、感染から3~7日後に外陰部に軽いかゆみがおこります。その後、痛みが強くなり外陰部に米粒大の赤い水ぶくれができます。やがて水ぶくれが破れ、痛みがだんだん激しくなっていきます。

● 治療

抗ウイルス効果のある軟膏や抗ウイルス剤の注射またはのみ薬による治療が中心です。治療をつづければ、たいてい2~3週間で症状は消えます。しかし、完全にウイルスを無くすのは難しく、月経、妊娠、ストレス、セックスなどの刺激により再発しやすい病気です。再発を防ぐため長期間薬を服用する治療法も行われています。 日常では、疲れやストレスを避けることも大切です。

 

梅毒

梅毒は古くからある性感染症ですが、今なお決して侮ってはいけない病気です。近年、若い人の間にもひろがりつつあります。
また症状が出たり消えたりして長期間をかけて進むのが特徴です。

● 症状

2~3週間の潜伏期間の後、感染した部分に大豆ほどの固いしこりができます。太もものつけ根のリンパ節が腫れたりしますが、特に痛みはありません。3ヵ月後には全身のリンパ節が腫れ、発熱、頭痛、発疹がみられます。
そしてゴムのようなしこりが顔や骨、筋肉などにあらわれ、最後には脳や脊髄までおかされるようになります。

● 治療

早期に発見された梅毒の場合、ペニシリン系の抗生物質などにより、きちんと治療されれば、完治は可能です。

  トリコモナス膣炎

トリコモナスという原虫によって起きる腟の炎症です。多くは性交が原因で感染するため、性感染症のひとつに数えられています。この原虫は女性では腟、バルトリン腺(腟口の左右にある分泌腺)、子宮頸管、尿路などに存在し、男性では尿道、膀胱、前立腺、精路などに存在します。

● 症状

黄色の膿(うみ)のような悪臭を放つおりものや白く濁った泡状ののおりものが増えます。外陰部がただれて、患部が熱くなるのも特徴ですが、自覚症状が無い場合もあります。

● 治療

原虫に効果のあるのみ薬と腟の中に入れる腟座薬を併用して治療します。完治には10日~2週間ほどかかりますが、腟の奥の原虫は簡単に死なないため、治療が終わった後も再検査が必要です。特に男性は自覚症状がない場合が多く、治療は必ずパートナーと一緒に受けましょう。また家族への感染を防ぐためにも、下着は別々に洗い、お風呂には最後に入るようにしたほうがよいでしょう。

 

カンジダ膣炎

カンジダ・アルビカンスという真菌(カビ)の一種が増え、炎症をおこす病気です。カンジダ菌はもともと腟または外陰部にいる菌ですが、局所のむれ、肥満や妊娠、ステロイド外用剤の汎用などによって増え、炎症の原因となります。また抗生物質の長期使用や性交によって感染する場合もあります。しかし、他の性感染症と違い、カンジダ菌は常在することもあり、症状がなければ治療が必要ないこともあります。

● 症状

最初は白っぽいクリーム状、かゆ状のおりものが増えてくるようになります。また外陰部に激しいかゆみや排尿痛、性交痛があらわれます。

● 治療

抗真菌剤を腟に入れ、同時に塗り薬を外陰部に塗って治療します。かゆみは3~4日ほどで軽くなります。外陰部がむれないようにするため通気性のよい下着をつけ、まめにとりかえるようにします。

 

尖圭コンジローマ

ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染によって発症します。外陰部や肛門あたりにあずき粒ぐらいの先のとがった形(尖形)のイボが多数できます。ほとんどが性交によって感染し、症状が出るまで数週間から数ヵ月かかるため、いつ感染したのかがわかりにくい病気です。

● 症状

外陰部、腟、肛門、尿道の周囲などに、直径1〜3ミリ前後の良性のイボが多数できます。イボは痛みやかゆみがほとんどなく、さまざまな形状をしています。大きくなるとカリフラワーやニワトリのトサカのような状態になることもあります。

● 治療

イボが小さいうちは塗り薬による治療を行いますが、大きくなったり多発したりした場合は、手術で切り取るほかに、感染しているところを凍結させて除去したり、電気やレーザーで焼いてかためてしまう治療が一般的です。完治するまでに多少時間がかかりますが、医師の指示に従い、粘り強く治療を続ける必要があります。

 

淋菌感染症

淋菌に感染した性交によっておこる腟炎で、感染後3~7日ほどしてから、腟内の子宮頸部から炎症が始まり、腟全体に広がります。腟に炎症がおこると、淋菌がまじったおりものが増えるため、放置すると膀胱炎、尿道炎、バルトリン腺炎(腟口の左右にある分泌腺)などになることもあります。

● 症状

女性では自覚症状がないことがほとんどですが、黄色のおりものが増え、腟や外陰部に不快感がある場合もあります。男性の場合は多くが感染後1週間以内に尿道不快感、排尿痛とともに膿(うみ)のような分泌物が多量に外尿道口に認められます。パートナーが淋菌感染症と診断された場合は、自覚症状がなくても感染している可能性が高くなります。

● 治療

多くの抗生物質に対して菌が耐性を獲得しているので適切な抗生物質を使用して治療することが大切です。

性感染症の予防にもっとも効果があるのはコンドームの使用です。性交の最初の段階から、正しい装着をこころがけることが重要です。コンドームで防げない性感染症もありますのでパートナーを含めて定期的な検査が大切です。