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子宮頸がんは女性特有のがんとしては、乳がんに次いで罹患率が高く、特に20~30代のがんでは1位となっています。
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● 症状 初期のころは、まったく自覚症状はありませんが、しばらくすると月経時以外の出血や、おりものが増えてきます。月経異常と思いそのままにしておくと、腹痛、腰痛、排尿障害などがおこり、全身が衰弱していきます。 ● 治療 治療はがんの進行状態により異なります。基本は手術ですが、早期の場合は子宮を残すことも可能です。ただある程度進んだ状態では、子宮やその周辺のリンパ節などを取り除く手術とともに、放射線による治療や抗がん剤の投与が必要となります。 子宮頸がんは早期(自覚症状のない時)発見でほぼ完全に治る病気です。
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子宮体がんは、子宮体部の内側にできるがんで、乳がんと同じで卵胞ホルモン(エストロゲン)に影響される病気です。出産回数の少ない人や閉経が遅い人に多い傾向があります。日本人女性の場合、それほど多くはなかったのですが、最近になって増える傾向にあります。その理由として、肥満や生活習慣病、喫煙、食生活の変化などが関係しているといわれています。
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● 症状 初期の段階で不正出血がみられます。閉経後に出血がある場合はとくに注意が必要です。ただし、このような自覚症状がないこともあります。 ● 治療 手術と放射線による治療が基本です。がんの進行の度合いによっては、子宮や卵巣を取り除くことになりますが、がんが広範囲に拡がっている場合は、放射線と抗がん剤による化学療法がおこなわれます。 高脂肪や肥満もリスク因子と見られるので、脂肪の摂取を控えたり、適度な運動も大切です。 |
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子宮内膜とは、子宮の内側にある組織のことです。
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● 症状 内膜症のできる場所や大きさ、癒着の程度により症状はまちまちですが、多くは強い月経痛をともないます。月経時以外の下腹部痛や腰痛、性交痛、排便痛といった症状も見られます。痛みは年齢を重ねるにつれ強くなり、ひどい場合は、吐き気、嘔吐、下痢などがあらわれます。 ● 治療 この病気は原因が明確になっていないため、残念ながら、確実な治療はありません。病巣が大きくなり痛みが悪化すれば手術もありますが、再発しやすいのが特徴です。卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌を抑えることにより病状の進展を妨ぎます。
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子宮筋腫とは、子宮の筋肉にできる良性のこぶ(腫瘍)のことです。これも卵胞ホルモン(エストロゲン)に関係する病気で、エストロゲンのはたらきが活発な30~40歳代までの女性に多いといわれています。 |
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● 症状 一般的にこぶが小さいうちは症状がありませんが、大きくなるにつれ、月経過多、不正出血、めまい、倦怠感、月経痛などがあらわれます。また時として不妊や流産の原因となることもあります。
● 治療 こぶが小さく、症状も重くないときは、定期的に検診を受け、経過を観察することになります。こぶの大きさ、こぶのできている場所、症状、年齢、挙児希望などを総合的にみて、手術を行う場合もあります。ちなみに閉経後は、卵胞ホルモン(エストロゲン)のはたらきも弱くなるため、こぶは自然に小さくなり、症状もなくなります。 子宮筋腫は良性なので、命にかかわるものではありません。ただ、不妊や流産の原因になることもあるので、見つかった場合は、医師とよく相談しましょう。 |
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